ロシアのビッグ・マム、エカテリーナ2世 「大エルミタージュ美術館展」の混み具合と、これだけは見とけ!

みなさんお待たせしました。

前回のブログ、「大エルミタージュ美術館展」へ行く前に・・・ロシアのビッグ・マム、エカテリーナ2世の総復習!に引き続いて、今回は「大エルミタージュ美術館展」の混み具合と、「大エルミタージュ美術館展」のこれだけは見とけ!というおすすめ作品をご紹介します。

■「大エルミタージュ美術館展」ってどのくらい混んでる?

美術展にお出かけするとき、まず気になるのは「混み具合」ですよね・・・。

私的に、「大エルミタージュ美術館展」の作品がどれも粒ぞろいすぎて1時間じゃ見切れない!!くらい面白い展覧会でしたが、混み具合はというと、そこまで混んでないようです。

東京の森アーツセンターギャラリーで2017年3月18日〜6月18日まで開催されましたが、こちらもそこそこの混み具合で、兵庫県立美術館に巡回してきた現在も、さほど混んでないようです。(twitter情報)

これはチャンスですね!!!!!!

みんながまだこの良さに気づいてないうちにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

■たねもーの「これだけは見とけ」①

フランス・スネイデルス《鳥のコンサート》(1630年代〜1640年代)。

画面全体にありとあらゆる鳥たちが集まっていますよね。

フクロウの足元に注目してみてください。

彼の足元にはちっちゃな楽譜が描かれています。

そう、これは鳥たちのコンサート。

ですが、合唱の練習風景といった方がいいかもしれません。

一生懸命に皆をまとめようとしているフクロウとは対照的に、それぞれが好き勝手歌っているように見えます

クジャクやワシ、オウムなんか絶対歌向きじゃないですよね、むしろ耳障りになってるんじゃないでしょうか・・・笑

フランス・スネイデルスは動物画や静物画を得意にしていた画家で、この作品は彼の作品の中でも有名な作品の一つです。

動物を描くのが得意とだけあって、めっちゃリアルですよね。

■たねもーの「これだけは見とけ」②

ジャン=オノレ・フラゴナールとマグリット・ジェラール《盗まれた接吻》(1780年代末)。

こちらの作品は長らく、フラゴナールによる作品だと思われてきましたが、近年の研究によって、フラゴナールと彼の奥さんの妹、ジェラールの共作であることが明らかになりました。

この作品が描かれた当時、フラゴナールはまだ48歳ですが、画家としての衰えを感じていたようです。

優雅で官能的なロココ芸術を生み出す寵児と言えるほど、ロココにどっぷり浸かっていたフラゴナール。

しかし、この作品が描かれた頃には、新古典主義という、ロココのほわ〜っとした雰囲気からは一転した、厳格な絵画が流行していました。

彼は流行の波に乗ることができず、“時代遅れ”と認識され始めたのです。

こちらの作品は義理の妹とコラボした作品ですが、場面設定や、人物の配置の仕方などはフラゴナールが担当し、女性のドレスやショールをジェラールが担当していて、いいコラボに見えます。

描かれているのは、見つかったら困るような“道ならぬ恋”でしょうか。

キスをされている女性は、それまで、奥の部屋で女中たちと仲良くおしゃべりをしていたところ、気になる男性に呼び出されて勢いに負けてキスをしてしまった・・・

まるで昼ドラの一場面を見ているようですよね。

■たねもーの「これだけは見とけ」③

ヤーコプ・ヨルダーンス《クレオパトラの饗宴》(1653年)。

この作品の元ネタにあるのは、古代ローマの学者プリニウスという人物が記した『博物誌』(77年に完成)の第9巻です。

だいぶ前の本ですが、こちらの本は16、17世紀にアート業界では大変な人気で、この『博物誌』に着想を持つ作品はたくさんあります。

こちらの作品に描かれているのは、クレオパトラの物語。

クレオパトラは自分が一番じゃないと気が済まない性格だったようで、恋人だったローマの兵士マルクス・アントニウスが夜な夜な贅を尽くした宴会を開いているのを目にし、自分だったらもっと豪華な宴会が開ける、と豪語し、宴会を開きます。

ところが、いざ参加してみるとアントニウスの開く宴会と大差ない。

皆がむむむ?と思っていると、クレオパトラは侍女にビネガー(酢)を持ってこさせ、自分の耳につけていた大きな真珠のイヤリングをポトんと落とし、真珠がを溶かしてしまいました。

当時の真珠の価値はダイヤモンド以上。宝石の中では最も価値が高いものとして認識されていました。

皆が固唾を飲んで見つめていると、クレオパトラはそれをぐいっと飲み干し、もう片方のイヤリングも溶かそうとしたところ、アントニウスが負けを認めたのです。

作品に注目してみると、クレオパトラは今からめっちゃ高い真珠を落としますよーとかなりドヤ顔。周りには心配そうに見つめる人たちや、どうせ無理でしょ、とヤジを飛ばしてそうな人たちが描かれています。

■おまけ

「大エルミタージュ美術館展」では、二種類の音声ガイドが用意されています。

私はチェブラーシカ一択でしたが、スペシャルナビゲーター又吉さんの音声ガイドも面白そうです。

可愛い解説が聞きたい方はチェブラーシカ版オススメですよ♡

ウィギリウス・エリクセン《戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像》(1760年代)は12月1日(金)まで写真撮影可能です!

展覧会に行ってエカテリーナ2世の写真を撮った後は、ぜひご自身もエカテリーナ2世になりきって帰ってくださいね!

♦展覧会情報♦

「大エルミタージュ美術館」展

会期:10月3日(火)~1月14日(日)まで

会場:兵庫県立美術館

開館時間:午前10時~午後6時まで(ただし、金・土曜日は午後8時まで)

※12月29日(金)と30日(土)は午後6時までです。

「ARTことはじめ」にも「大エルミタージュ美術館展」について寄稿しています。

そちらもぜひご覧ください。

→世界三大美術館-大エルミタージュ美術館展が神戸にやってきた@兵庫県立美術館

 

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